ここでは、日本の言語の起源や漢字・仮名の由来、特徴について記載しています。
日本語の起源
日本語の起源については、多くの言語学者によって研究されてきましたが、いずれも決定的な根拠はなく、今でも解明されていません。
朝鮮語と多くの共通点があると言われていますが、日本語との関連性は証明されていません。トルコ語など中央アジアの言語であるアルタイ語族に属するという説や、インドなどで使用されるタミール語との関連性を説く学者もいます。
日本の歴史の中では、中国から数多くの語が日本語に取り入れられて発展してきました。現代では、和製英語のように英語からの借用語が増えています。
漢字と仮名
日本の文字・漢字は、中国を起源としています。
その他の文明と同様に、大いに発展していた中国文化を参考に取り入れてきたのです。
漢字は、象形文字から発達した表語文字・表意文字(一字が語や意味を表す文字)です。
例えば、漢字の「川」は、3本の縦線で水の流れを表しています。
漢字は、5万字以上も存在するといわれています。日本で一般的に使われているのは約3000字程度と言われています。わたしたちが義務教育である小・中学生の間に習う漢字は約2000字です。
日本語には、ひらがなとカタカナという2種類の表音文字(一字が音を表す)があります。
ひらがな、カタカナは48音ずつあり、それぞれが一つの音を表しています。
文字の利便性を高めるために9世紀に漢字を簡略化して作られたもので、ひらがなは漢字を崩したもの、カタカナは漢字の一部を取って作られています。
例えば、ひらがなの「あ」は、漢字の「案」を崩した文字です。
カタカナの「ウ」は、漢字の「宇」の上段にあるウ冠の部分を取った文字です。
日本語の特徴
その他の日本語の特徴として、敬語表現があります。
敬語には、目上の人に対して使う尊敬語、自分自身を遜るときに使う謙譲語の2種類があります。
敬語表現は日本語のみの特徴ではなく、中国語、韓国語、タイ語、ベトナム語など、他のアジア言語にも多くみられます。
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